ブログ記事のキーワード選定をする際の定番ツールが、虫眼鏡とサジェスト。
Yahoo!とGoogleそれぞれに存在する検索補助機能ですが、出てくるキーワードが少しずつ違うのが気になったことはありませんか?
ブログを書く側の人間としては、それぞれの仕組みや違いを知って特徴を生かしたキーワード選定をしていきたいですね。
そこで今回は、Yahoo!とGoogleの4つの検索補助機能の違いを解説させていただきます。
YahooとGoogleにある虫眼鏡やサジェストとは
ブログのキーワード選定に必須のツールである「虫眼鏡」と「サジェスト」。
一般的に、
・虫眼鏡→Yahoo!虫眼鏡
・サジェスト→Googleサジェスト
のことを言います。
ですが、Googleにも虫眼鏡と似た機能があり、Yahoo!にもサジェストと似た機能があるので、混同して使われることも多いです。
改めてそれぞれの機能を整理すると、このようになります。
- ・Yahoo!関連検索キーワード(虫眼鏡)
- ・Google関連する検索キーワード(虫眼鏡に似てる)
- ・Yahoo!キーワード入力補助(サジェストに似てる)
- ・Googleサジェスト(サジェスト)
ここでは、それぞれの見方や仕組みを解説していきたいと思います。
Yahoo!関連検索ワード(虫眼鏡)

「Yahoo!虫眼鏡」と呼ばれる関連検索ワードは、入力キーワードと一緒に検索されているキーワードを表示する機能です。
検索結果を下へスクロールしていくと、ページ数の上あたりにもたくさん表示されています。
それぞれ文字をクリックすると、検索結果にジャンプします。
これらは利用者がいち早く目的の情報にアクセスでいるため、検索窓にキーワードを入力し直す手間を減らすためにできた再検索補助機能です。
表示される関連検索キーワードについては、
- 組み合わせて検索されているキーワード
- 関連性の高いキーワード
この2つを機械的にYahoo!独自のアルゴリズムで収集し、検索回数の多いものを自動的に並べています。
関連検索ワードはYahoo!検索の利用者の動向に応じて日々変化しているので、検索するタイミングによって表示されるキーワードや表示される順番が変わっていきます。
この表示のためのデータ収集には、利用者ごとの個別の入力履歴情報などは使われていません。
Google関連検索キーワード(虫眼鏡に似てる)
Googleの「関連する検索キーワード」は、その名の通り入力キーワードに関連したキーワードを表示する機能です。
表示位置はYahoo!の虫眼鏡に似てます。
こちらはGoogleのクローラーが収集したデータの中から、WEBページ上で入力キーワードと一緒に出現することが多い言葉を表示させています。
つまり、検索量だけではなく検索結果も考慮しているということですね。
Yahoo!の虫眼鏡と似た場所に表示されますが、表示の仕組みが少し違いますね。
Yahoo!キーワード入力補助機能(サジェストに似てる)
Yahoo!の「キーワード入力補助機能」とは、入力キーワードの関連キーワードを自動的に予測して表示する機能です。
表示の仕方はGoogleのサジェストに似てます。
検索窓にキーワードを入力すると、それがキーワードの一部だとしても、検索キーワードの候補となるキーワードが表示されます。
候補が出てくることで、ユーザーがキーワードを最後まで入力する手間が破けるので検索の効率化を補助する機能ということですね。
関連検索ワードは、Yahoo!独自のアルゴリズムで検索の利用者が入力したキーワードや、その組み合わせを機械的に収集・処理した結果をもとに表示されています。
この表示のためのデータ収集には、利用者ごとの個別の入力履歴情報などは使われていません。
Googleオートコンプリート(サジェスト)
「Googleサジェスト」と呼ばれるオートコンプリートは、入力キーワードの関連キーワードを自動的に予測して表示する機能です。
表示される予測キーワードについては、以下の要素をもとにアルゴリズムによって生成されています。
- 入力中のキーワードに近いもの(入力途中の場合)
- 自分が過去に行った関連する検索※1
- 他のユーザーが検索しているキーワード(「人気の話題」※2を含む)
※1自分がGoogleアカウントにログインし「ウェブとアプリのアクティビティ」を有効にしている場合に有効です。
※2「人気の話題」は利用者の地域で人気を集めているトピックで、1日を通して変化します。人気の話題と利用者の検索履歴は関連していません。
他のユーザーが過去にそのキーワードを検索した頻度が多いもの(人気度)や新しさを考慮して予測が行われているようです。
Googleは、個人のIPなどによる検索ボリュームをチェックしています。
※2にもあった通り利用者の地域も考慮しているため、地域によって表示されるサジェストが微妙に違います。
Googleの公式ページはこちら▶︎▶︎オートコンプリートを使用した検索
YahooとGoogleの仕組みの違い
Yahoo!とGoogleの4つの機能を比べると、似ているようでそれぞれの機能の仕組みが違うことがなんとなく分かったと思います。
ここでは、Yahoo!とGoogleの機能の違いをもう少し深掘りしていきます。
それぞれの機能の理解を深めて、特性を活かしたリサーチを行なっていきましょう。
4つの機能の更新周期
まずは、4つの機能の違いの一つとして、それぞれの更新周期を紹介させていただきます。
先ほど解説した4つの機能のキーワード更新周期は以下の通りです。
種類 | 更新周期 |
---|---|
Yahoo!関連検索ワード(虫眼鏡) | 1日に1回 |
Yahoo!キーワード入力補助機能 | 1日に1回 |
Google関連検索キーワード | 15日に1回(2週間に1回、月に2回) |
Googleオートコンプリート(サジェスト) | 3ヶ月に1回(年に4回もしくは7ヶ月間隔) |
こうして見ると、Yahoo!が断然入れ替わりが早いことが分かりますね。
ただ、Googleも近年は少し周期が早くなってきているとも言われています。
Yahooの仕組み
Yahoo!の「虫眼鏡」や「キーワード入力補助機能」は、基本的に利用者の検索動作をもとにしたデータが表示されています。
つまり、検索結果は考慮されていないと考えられます。
検索結果に該当するサイトが存在するのかどうかなどは関係なく、単純に利用者が検索窓に打ち込んだキーワード(検索量)でデータ収集しているということですね。
また、先ほど紹介した通りYahoo!はキーワードの更新周期が早いです。
これらをまとめると、Yahoo!は「今頻繁に検索されているキーワード」を表示させているというわけです。
Googleの仕組み
Googleの「サジェスト」や「関連検索キーワード」は、基本的に利用者の検索動作+検索結果をもとにしたデータが表示されています。
また、Googleが提案する表示キーワードは、
- 検索量が多いこと
- 検索結果に、該当サイトが一定数存在していること
この2つの要素が影響していると考えられます。
特に②については、ただ該当サイトがあるだけではなく、有益な情報(高品質なコンテンツ)でユーザーがクリックするかどうかまで見られているでしょう。
ですので、Yahoo!が提案するキーワードのための情報収集とは根本が大きく違うという事ですね。
Yahoo!が今この瞬間に世の中で話題になっている関心事を表示するのに対し、
Googleは過去に積み重ねられた膨大なWEBページの中から、入力キーワードと一緒に取り上げられたトピックを表示しているということです。
検索順位が違うのはなぜ?
Yahoo!とGoogleで表示される予測キーワードや関連キーワードは、選出方法のシステムが大きく異なっていることが分かりました。
選出方法が違うなら、表示されるキーワードが違うのも納得ですね。
では、Yahoo!とGoogleで検索順位が違うのはなぜなのでしょうか?
私も、自分の書いた記事が「Googleでは1位だけどYahoo!では3位」なんてことがありました^^;
Yahoo!のブレンド検索とは
Yahoo!とGoogleで検索順位が違うのは、Yahoo!のブレンド検索が原因です。
ブレンド検索は一言で言うと、複数の異なるデジタルコンテンツを一度のWEB検索で表示するサービスのことです。
Yahoo!の場合は、WEB検索に独自コンテンツの検索結果を連携させています。
例えば、Yahoo!で「茅ヶ崎 ラーメン」と検索すると…
検索結果の上部に「Yahoo!ロコ」というYahoo!が運営している地図&地域情報サイトの検索結果が表示されます。
このように、検索結果にYahoo!独自のコンテンツを連携させているためGoogleとは検索順位が変わってくるのです。
Yahoo!は「Yahoo!知恵袋」や「Yahoo!オークション」など運営しているサービスが多岐に渡りますから、割と何を検索しても対応したコンテンツがあり検索順位に影響が出やすいはずですよね。
Googleのブレンド検索とは
これはYahoo!だけではなく、Googleにも同じような機能があります。
検索したワードの答えとなるデータが表示されたり、
検索したワードに関係する多くの情報が出てきます。
GoogleはYahoo!と提供しているサービスの毛色が違うので、自社が運営しているの他のサービスへ誘導させようと言うよりかは「検索の答えに近いもの」を渡しているイメージです。(今後変わっていく可能性はありますが)
ですので、現在は検索結果には上位もしくは右側に情報が表示されるだけです。
それぞれの特徴を考慮すると、SEO対策を測るための検索順位を検証したいなら、Googleを使ったほうがいいと言えますね
YahooとGoogleのどっちを使えばいいの?
ここまでYahoo!とGoogleが提供するキーワードの選出方法の違いなどをお話しさせていただきました。
ここまでのお話をまとめると、Yahoo!とGoogleの特徴はこんな感じです。
Yahoo!が提供するキーワードのポイント
- ・検索ボリュームを重視
- ・更新周期が早く時勢を反映したキーワードが出現しやすい
- ・鮮度の高いキーワードが出現しやすい
Googleが提供するキーワードのポイント
- ・検索ボリューム+検索結果を重視
- ・更新周期が遅めで長い間見られるキーワードが多い
- ・虫眼鏡には地域性を考慮したキーワードが出現する
どちらにも長所があるので、どちらかしか使わないのではなく、特性を活かして2つの検索を使いこなせると良いでしょう。
あとはどちらの虫眼鏡もサジェストを調べて「両方に表示されているキーワード」があったら、検索需要がめちゃくちゃ高いと言えますね。
こういった情報を元に、キーワード選定の精度を上げていきましょう。
まとめ
Yahoo!とGoogleの虫眼鏡やサジェストといったキーワード提供機能の違いを解説させていただきました。
どちらも長所があるので、いずれかに絞らずに両方を使いこなせるのが理想的です。
「それぞれの機能で表示された結果が違ってどれを使っていいか分からない」という方は今回の内容を参考に、それぞれの特徴を考慮してキーワード選定をしてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
海が近くにある大好きな街で、好きな時に起きて、好きなだけ働いて、好きな人とだけ過ごす...こんな自由な生活をしています。
今でこそストレスフリーな生活を送っている私ですが、つい最近までは普通の銀行員で家と職場を往復するだけの平凡な毎日を過ごしていました。
やりたいことはもちろん、これといって得意なことも、夢中で打ち込めるものもありませんでした。
では、私はどうやってここまでたどり着いたのか...興味がある方はよかったら私のプロフィールをご覧ください。
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