「自分だけ仕事が多い!」とか「自分だけ忙しい!」などと職場でイライラしてしまうことはありませんか?
私は銀行員時代、自分だけ仕事量が多いように感じてイライラしながら毎日を過ごしていました。
頑張って仕事をこなせば新しい仕事を頼まれて、早く終わらせれば誰かの仕事を手伝わされ、それが終わればまた新しい仕事…と無限ループに入っていたような気持ちでした。
「なんで私だけがこんな思いをしなきゃいけないの??」と、常に仕事を押し付けてくる上司や先輩に対しての怒りを抱えていました。
でも、今では当時の自分の身の振り方にも問題があったと思っています。
自分で自分を忙しい環境に追い込んでいたのかもしれない、と。
自分に仕事がたくさん振られてしまうならば、その環境を変えなければ状況は変わりません。
この記事では、自分に仕事が集中してしまう原因や解決策についてお話していきます。
仕事を抱え込みすぎてストレスを溜めてパンクしてしまう前に、今の現状を変えていきましょう!
自分だけ仕事が多い!自分だけ忙しいのはなぜ?
自分だけ仕事が多い、忙しいのはなぜなのでしょうか?
一生懸命仕事をしていると、自分ばかり仕事を押し付けられて周りの人が楽しているように見える時もあります。
上司の嫌がらせ?何か自分に問題があるの?と悩んでいる人も多いかもしれません。
実際のところ、どんなことが原因で自分に仕事が集中しているかを分析していきましょう。
あなたが仕事ができるから
上司や先輩があなたに仕事を頼むのは、とにかくあなたが仕事ができるから。
もしくはあなたの周りの社員が仕事ができないから…(笑)
仕事のスピード、クオリティ、何を取っても周りの人よりも優れているからあなたに仕事が集中します。
「仕事は忙しくしている人に頼め」なんて言葉がありますから、忙しい人にはどんどん仕事が振られていくものです。
また、あなたの仕事ぶりが評価されていくと自分の能力以上の仕事を押し付けられてしまうことも増えるでしょう。
大してあなたの仕事を知らない人でも「みんなあの人に頼んでるから」「あの人は出来るらしい」という理由で仕事を依頼してくるのです。
仕事を評価してもらえるのは社会人としてはありがたいことではありますが、自分1人ではこなせない仕事量を抱えた時は工夫が必要です。
仕事をできないフリをするのではなく、どうやって仕事を分散させるかを考えていきましょう。
あなたが断れない人だから
あなたにばかり仕事が集まるのは、あなたが断れない人だからとも言えます。
頼まれたことを快く引き受けるのは社会人としては100点満点の行動です。
しかし、あまりにホイホイなんでも受け入れてしまうと何でもかんでも押し付けられる「都合のいい人」になってしまいます。
頼まれたことは自分の業務範囲外のことでもこなす何でも屋さんになっていませんか?
そうなると、楽をしたいがためにあなたに仕事を押し付けてくる人が周りに増えてしまいます。
「本当に自分がやるべき仕事なのか?」と、冷静に考えてから仕事を引き受けましょう。
あなたが頑張り屋さんだから
あなたに次々と仕事が振られるのは、あなたが頑張り屋さんだからとも言えます。
仕事を任されると、ついつい必要以上にやり過ぎてしまっていませんか?
私はけっこうこのタイプで、頼まれた仕事にはあれもこれもと頼まれたこと以上の価値をつけて提出していました。
でもこれって結局自己満足の部分もあって、頼まれたことだけやっていれば本来はいいはずなんです。
付加価値をつけるのは素晴らしいことですが、昇進を狙っている人以外は積極的に取り組むことではないですね。
あなたが人に認めてもらいたいと思っているから
あなたが仕事を断れなかったり、頼まれたこと以上の仕事をしてしまうのはあなたの中にこんな感情があるからかもしれません。
嫌われたくないから、頼まれると断れずにニコニコと安請け合いしてしまう。
認められたいから、頼まれたこと以上に頑張ってしまう。
それって、あなた自身が「仕事を頼まれる自分が好き」なのかもしれません。
誰だって「嫌われたくない」とか「認められたい」という気持ちはあると思います。
でも、その気持ちを仕事を押し付けられることで満たしていては幸せにはなれないですよね。
無理に仕事をしすぎなくても、普通に真面目に仕事をしていれば認められるし嫌われることはありませんよ。
「自分だけ」が引き起こす悪影響
「自分だけ仕事が多い」「自分だけ忙しい」「なんで自分だけ…」
「自分だけ」という気持ちが膨らんでいくと、自分にも周りにも悪影響を及ぼします。
こういったことになる前に、早めに対策をして仕事量を減らしていきましょう。
被害妄想が膨らみやすくなる
「なんで自分だけ…」という感情が大きくなると、被害妄想が膨らみやすくなります。
被害妄想が膨らみやすくなると、同僚や上司が嫌がらせで仕事を押し付けているのではないかなど悪い方悪い方へ考えてしまいます。
また、何を頼まれても「自分にばかり仕事を振られる」と思うことが増えてきます。
そのうち周りと同じ仕事量の時にも「私だけ」と感じてイライラしてしまうようになることも…(私がまさにこれでした)
人間関係にヒビが入る
仕事量が増えると、当然気持ちに余裕がなくなります。
「自分だけ」の気持ちがあると、他の人に優しくする余裕さえなくなっていきます。
不機嫌な状態が続き、気がつけば職場にいるときは常にイライラしている状態に。
「自分だけ」の気持ちは次第に「周りがどうにかしてくれない」という周りの苛立ちへ変わっていき、周りの人間に攻撃的になってしまいます。
周りの人間は段々とあなたから距離を置いていくことでしょう。
そうすればあなたは孤独になり、さらに「自分だけ」の思考が加速していきます。
会社という組織の中で過ごす時に、孤独になるのはとても辛いことです。
私も仕事量が増えすぎた結果、周りに優しい態度が取れなくなり段々と近寄りがたい人間になっていました。
自分の仕事を減らす対策
では、自分だけに集中してしまう仕事を減らす対策を考えてきましょう。
次から次へと仕事を頼まれると、もともと持っている仕事も進めることができず、イライラして体調を崩す…
なんてことにもなるかもしれません。
「楽をする」よりも「自分を守る」という意識で仕事量を調整していきましょう。
断る勇気を持つ
自分の仕事に支障が出る、今は仕事を任されても無理、というときは断ることも大切です。
私も銀行員時代は、頼まれたことをなんでも安請け合いして自分の業務範囲外のことまでこなしていました。
それは「嫌われたくない」という気持ちが奥底にあったとも言えます。
でもそれでは自分が辛くなるだけだと思い、少しずつ仕事の引き受け方を変えていきました。
忙しいときはそれを正直に伝えたり、日頃からいっぱいいっぱい感を隠さずに前面に出したり(笑)
そのせいもあってか、「Juriさんは忙しいから…」と自分へ仕事を振られる回数が減りました。
断り方としては「また私ですか?」「他の人じゃダメなんですか?」とケンカ腰にはならないようにしましょう(笑)
「ちょっと自分の仕事が立て込んでいて..」など毎回申し訳ない感じを出しながらつらつら話していけば、相手もあなたに仕事が頼みづらくなっていきます。
自分の容量が越えそうならしっかり断る!という意思を強く持つことが大事です。
ふたつ返事で引き受けずに、少し足掻いてみるくらいのスタンスで返事をしてみましょう!
頼まれたこと以上のことはやらない
頼まれた仕事を「やりすぎる」タイプの人は、まずやりすぎるのをやめましょう。
私もAを頼まれたBもCも付け加えて提出して、上司や先輩に喜ばれるのにハマってた時期がありました^^;
でもこれをやってしまうと「頼んだ仕事を120%やってくれる」という印象を持たれてしまい、相手はあなたに毎回仕事を頼むようになります。
頼まれた仕事は最低限やっていれば大丈夫。
むしろ60%〜80%くらいの力でやればいいんです。
私も徐々に、必要以上に仕事をすることを止めました。
”手を抜く”というのが自分の性格に合わない方は、”やりすぎない”ようにしてみましょう^^
人に振ることを身につける
一番仕事ができる人というのは、人を動かすことができる人だと思います。
言い換えれば、自分でやるべきことと自分がやらなくていいもの(人にお願いすること)の判断が的確ということ。
自分の持っている仕事を人に頼んだり、上司にお願いして仕事の分担を変えたり…他人を頼って自分を楽にしていきましょう。
私は「自分の仕事は最後まで自分でやる」というポリシーがあって、なかなかこれを上手くやっていくのが難しかったです^^;
また、仕事をお願いしたりすることで嫌な顔をされるのも怖かったのでヘルプサインが出せずにいました。
でも、少しずつ上司に相談したり余裕がありそうな人にお願いしたりすると、意外とすんなり受けれられて驚きました。
自分だけこんなにいっぱいいっぱいだったのがアホらしくなるくらい(笑)
また、お願いの仕方も大事です。
「これやってください!」(書類ドサッ)だけだと相手にもビックリされますし、相手は嫌な気持ちになってしまいますよね?
など、上手に相手を持ち上げつつお願いしていきましょう。
そうすれば相手も気持ちよく引き受けてくれますし、その後もあなたをサポートしてくれるようになっていきます。
人を頼るということは、もしかしたらあなたのプライドが邪魔をするかもしれません。
でも、言ってみればあなたの上司だって部署が受け持つ仕事を部下に割り振っているのです。
あなたも他の人の仕事の力量などキャパシティを考えて、少しずつ人に仕事を任せることを始めてみましょう。
あなたがいなくても仕事は回る
「自分だけ」と思いながら仕事を抱えているあなたは、もしかしたら「自分がいなきゃ仕事は回らない」という気持ちがどこかにあるのかもしれません。
私は銀行で仕事をしている時、夫に「私だけ仕事が多くて…」という相談を何度もしていました。
夫は「他の人に仕事を頼めばいいんだよ」とか「本当に仕事ができる人は自分は仕事をやりすぎないものだよ」という的確なアドバイスをくれました。
それでも私は上手く他人を頼ることが出来ずに毎日同じような相談(というか愚痴)を繰り返しました。
すると、ある日夫からこんな言葉をかけられたのです。
「極論を言えば、あなたがいなくても仕事は回るんだよ。」
この言葉をかけられた時は、どこか悲しくもありつつも、楽になったような気持ちになりました。
悪い言い方をすれば、私は会社にとってただのコマのひとつです。
与えられた仕事のクオリティが80%でも200%でも、ひとつのコマ。
それこそ、チェスや将棋のコマのように。
自分がやらなければ、誰か他の人がその仕事をするだけなのです。
「自分じゃないといけない」なんてものはないんですね。
このサイトのプロフィールでも触れていますが、私はたくさん仕事を抱え込んでいましたが、いざ仕事を辞める時にはほとんど引き止められませんでした。
(ピークよりは仕事量を調整して減らしていましたが、それでもそこそこの仕事を持っていました)
少し悲しい気もするかもしれませんが、会社に雇われるというのはそういうことです。
いくらだって変えがきくし、会社は個人に執着していません。
だから「自分だけ」と抱え込まず、もっと楽に、もっと適当に仕事をしていきましょう。

まとめ
自分だけ仕事が多いとイライラしてしまう人へ向けて、仕事が集まりやすい人の特徴や対策をお話ししました。
「自分だけ…」をこじらせてしまうと、周りを責めて自分を責めてどんどん孤立していってしまいます。
これを見た方には、昔の私のようにならないように早い段階で対処してほしいなと思います^^;
何事も自分だけでやろうとせずに、他人を頼ることは大事です。
「私がいなくても仕事は回るんだから」と気楽に考えて、断ったり人に振るなど無理なく仕事を進めていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
海が近くにある大好きな街で、好きな時に起きて、好きなだけ働いて、好きな人とだけ過ごす...こんな自由な生活をしています。
今でこそストレスフリーな生活を送っている私ですが、つい最近までは普通の銀行員で家と職場を往復するだけの平凡な毎日を過ごしていました。
やりたいことはもちろん、これといって得意なことも、夢中で打ち込めるものもありませんでした。
では、私はどうやってここまでたどり着いたのか...興味がある方はよかったら私のプロフィールをご覧ください。
こちらからどうぞ▶︎▶︎JuriのPROFILE
