神奈川県の湘南エリアにある、茅ヶ崎は都内からの移住者も非常に多く人気の街です。
ただ、実際に移住を検討している方は住んでみたときのデメリットも気になると思います。
そんな方のために、生まれ育ちも茅ヶ崎、生粋の茅ヶ崎人の私がこれまで暮らしてきて住みやすいと思う点と、問題点をまとめてみました!
目次
湘南・茅ヶ崎には移住者が多い?
「都会すぎず、田舎すぎず。」
そんな魅力を求めてなのか、近年移住者が増えている湘南・茅ヶ崎。
「湘南スタイルmagazine」という雑誌もあるほど、”湘南ライフ”はブランド化されています。
実際に茅ヶ崎の居酒屋で知り合った人に話を聞くと「茅ヶ崎の暮らしに憧れていて、移住したんですよ!」という方は今まで沢山いらっしゃいました。
特に駅より南側には、そんな移住者が年々増えています。
特に多いのが、都内や横浜方面に住んでいたけど茅ヶ崎に移住したというパターン。
雑誌の「OCEANS」とか好きそうな方が目立ちます。
彼らに「なぜ茅ヶ崎なの?」と、茅ヶ崎に魅力を感じた部分を聞いてみると、こんな答えが帰ってきました。
都内で散々オシャレな生活をしてきた人たちは「都会の喧騒から離れてのんびり暮らしたい」という理由からこの茅ヶ崎という地を選ばれているようです。
私自身も、月1くらいのペースで都内へ行くことがありますが、茅ヶ崎に戻ると時間がゆっくり流れているように感じます。
他の場所で暮らしていた方が憧れを持って茅ヶ崎に移住してくれるのは、茅ヶ崎に住んでいる人間にとってもとても嬉しいことです。

茅ヶ崎のいいところ
湘南・茅ヶ崎に移住したい人は「海の近くでのんびり暮らせる」などオシャレな湘南ライフに憧れている方が多いと思います。
ただ、雑誌やテレビではオシャレな表面的な部分しか取り上げられません。
当然住んでいるといいところだけではなく、不便に感じるところもあります。
ここでは、私が感じた茅ヶ崎のいいところと問題点を順番に解説していきたいと思います!
海が近い
茅ヶ崎といえば…やっぱり海ですね!
「サーフィンをしたいから海の近くに移住したい」と考える人も多いでしょう。
茅ヶ崎の海は駅から徒歩で20分程度。駅から南側のエリアにはサーフショップもたくさんあります。
茅ヶ崎では、海の近くの家はマンションでも一軒家でも、多くの家が外にシャワーがついている”サーファー仕様”になっています。
茅ヶ崎には、小学生からおじいちゃんまで、サーフィンをしてる人がたくさんいます。
通勤前や通学前に朝早くからサーフィンをしたりランニングをする方で溢れ、茅ヶ崎の海の近くは朝活が活発です。
私はカナヅチでサーフィンは出来ないので、夜にダイエットがてら夫婦で海まで散歩をしたり、夏になるとBBQや花火をしたり、自転車で海に行ってプチピクニックをしながら、海沿いライフを楽しんでいます。
とにかく、茅ヶ崎に住んでいると海は身近な場所です。
茅ヶ崎の条例で、花火は夜10時までと決まっています。
富士山が綺麗に見える
茅ヶ崎といえば海ばかりに目が行きがちですが、富士山が綺麗に見えるスポットでもあります!
私が通っていた中学は廊下の窓から富士山が綺麗に見えるので、県外から来た先生は「富士山が見える環境が新鮮!」なんてよく話していました。
私は生まれてからずっと富士山が見える環境だったのであまりありがたみがなかったのですが、移住した人から言われて改めて魅力だと気がつきました。
富士山が綺麗に見えることからか、富士見町という地名もあり、「富士見」という名前が使われる会社や建物も多く存在します。

オシャレで美味しいお店が多い
湘南・茅ヶ崎といえばやっぱりオシャレなお店ですよね!
夏が近くなるとテレビや雑誌でも必ず「湘南特集」が組まれるほど、おしゃれで美味しいお店が充実しています。
湘南地区を見渡しても、特に茅ヶ崎は美味しくて雰囲気もいいお店が多いです。
茅ヶ崎駅を出て南口付近を歩くだけでも、ランチやちょっとお茶をするのにちょうどいいカフェからオシャレなバーまでたくさんのお店があります。
しかも個人店が多くて細かいところまでこだわっているお店が多い!(逆に駅の北側はチェーン店も多いです)
「食」が充実しているので、何かが食べたくて遠くまで出かけることがほとんどないです。
全部近くで事足りちゃうので!(^O^)
美味しいもの好きな方には茅ヶ崎はめちゃくちゃオススメできます。

治安がいい
神奈川県って治安が悪いイメージがあるのですが、茅ヶ崎は治安がいいです。
お隣の平塚市は全国でも上位に入る治安の悪い街ですが、私はこれまで茅ヶ崎で怖い目にあったことは一度もないです。
移住してきた方にも「茅ヶ崎は人が暖かい」なんてよく言われます。
私が住んでいる場所は、近所の方との挨拶や会話もよく出来ていますし治安はかなりいい方だと思います。
ゴミの分別がラフ
茅ヶ崎は周辺の市町村に比べると、ゴミの分別がそこまで細かくないと感じています。
お隣の藤沢市だと、可燃ゴミ専用の袋があり、市販のゴミ袋を使うことができません。コンビニやスーパーでゴミ袋をわざわざ購入しなければいけないんです…
湘南でも10年前くらいからゴミ出しで「可燃ゴミ」と「プラ」を分別することが決められましたが、平塚・茅ヶ崎・藤沢の中でも茅ヶ崎が一番導入が遅かったです^^;
それくらい茅ヶ崎はゴミの分別がラフなイメージです。
子育てしやすい
私が茅ヶ崎の良さをあげるときに必ずお伝えしているのはこの点です。
海や山もあり、ゆるい雰囲気の中でのびのびと子育てが出来る街です。
公園も多く、道が平坦なのでママさんには暮らしやすいと思います。
お隣の藤沢市に住む友達の声を聞くと、平坦な道が少なくアップダウンが激しくベビーカーを押して歩くのが大変だと嘆いていました。
また、地域住民の繋がりも強く、治安がいいのもポイントが高いですね。
子供を連れていると高確率で近所の方から声をかけられます。
「子供の見守り体勢」という観点から見ても茅ヶ崎は子育てに向いている場所と感じています。
イベントが多い
茅ヶ崎では毎年数多くのお祭りやイベントが開催されます。
「茅ヶ崎4大イベント」と言われているのが、こちらです。
・大岡越前祭(おおおかえちぜんさい)
・湘南祭(しょうなんさい)
・浜降祭(はまおりさい)
・茅ヶ崎花火大会(はなびたいかい)
どのお祭りも、地元の飲食店が出店を出して、地元の人も多く集まってかなり盛り上がります。
海の日に開催される浜降祭は、たくさんのお神輿が海へ入る様子が圧巻です。
5月〜6月に開催される湘南祭は、テントを持参してビーチで屋台飯を楽しむのがオススメ!
この他にも、アロハマーケット、サザンビーチフェスタ、ラーメン祭、ご当地ゆるキャラパーティー…などなど子供から大人まで楽しめるイベントが年中開催されています。
2018年の夏には、北海道の人気番組「水曜どうでしょう」のイベント「どうでしょうキャラバン2018」が茅ヶ崎の海水浴場で開催されました。
また、歌手のaikoさんは数年に一度のペースで茅ヶ崎海岸で無料ライブを開催しています。(近年は2018年夏に開催)
茅ヶ崎へお越しの際はぜひイベントがあるかチェックしてみて下さいね!
・茅ヶ崎花火大会2018場所取り穴場スポット!屋台や有料席の場所を紹介
・茅ヶ崎浜降祭2018年交通規制や駐車場情報|屋台出店や宮出しの時間は
・aiko2018茅ヶ崎フリーライブ整理券配布の時間や周辺ホテル情報まとめ!

茅ヶ崎に住んでみて問題点はある?
いいところの次は、問題点です。
生まれてからずっと茅ヶ崎に住んでみて、不便と感じたり、マイナスに感じる点があるのかを考えてみました。
海が汚い
茅ヶ崎といえば海!なのですが…海、けっこう汚いです。
正直、私は茅ヶ崎の海には20年以上入っていません。足元を少し浸かるくらいならあったかなあ…
サーファーの方はあまり気にせずに入っていますが、夏なんて入れたもんじゃないです!ほんとに。※あくまで個人的な意見です。
私は茅ヶ崎の海は入るのではなく見るものだと思っています( ^∀^)
ポップアップテントを持って行ってビーチでお酒を飲んだりご飯を食べたりのんびり過ごすのがオススメです。
海水浴なら逗子とか葉山に行ったほうがいいです。

潮風で錆びる&ベタベタ
海の近くにはつきものの潮風。茅ヶ崎にももちろんあります。
自転車なんて買って1ヶ月もしないうちに錆びます。
海沿いに住んでいると、自動車なんかもケアをしないとすごいことになっちゃいます。
洗濯物も夕方以降外に出しておくと潮風でベタベタになります。
私も潮の香りが強く南風が強いと感じた時は、洗濯物は外に干さないようにしています。
私はずっと住んでいるので慣れましたが、移住してきた方は大変に感じてしまうかもしれません。
海があるので当たり前なのですが、潮風とのお付き合いは避けて通れません…!
道が狭い&悪い
茅ヶ崎は北側も南側も、とにかく道が狭いです。そして道が悪い…
車のタイヤが壊れるかと思うくらいボコボコの道もあります。
道が狭いので、大きな車を運転するのには向きません。
茅ヶ崎に住むなら、軽自動車が最適です。
でもなぜか海の近くって大きい車の人多いんですよね…zeepとかほんと多くて、羨ましい限りです。
また、茅ヶ崎は「湘南の中国」とも呼ばれるほど自転車が多いです。子供からお年寄りまでみんなチャリ漕ぎ。
車を運転しているとフッと道から自転車が飛び出して肝を冷やすこともしょっちゅうです。

週末はどこも渋滞
これは茅ヶ崎に限った話ではないですが、週末はどこもかしこも渋滞です。
国道1号線は辻堂に湘南テラスモールが出来てから、さらに混み合うようになりました。
国道134号線(海岸線)は、5月あたりから夏までは観光客で大渋滞です。
江ノ島方面と伊豆方面両方に観光客が押し寄せるので、行きも帰りも渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。
逃げ道も少ないので、普段は15分程度で着く場所に1時間以上かかることも…
土日は134号線を使わない場所へお出かけするのをオススメします。
都内までちょっと遠い
茅ヶ崎に住んでいると「都心へのアクセスもいい」なんて言う方もいますが…私はちょっと遠いと感じています。
茅ヶ崎に通っている路線は、
- JR東海道本線
- 湘南新宿ライン
- 相模線
この3つです。
それぞれの都心へのアクセス時間はこんな感じです。
駅名 | 所要時間 | 乗り換え |
横浜駅 | 約26分 | なし |
渋谷駅 | 約52分 | なし |
東京駅 | 約54分 | なし |
新宿駅 | 約59分 | なし |
池袋駅 | 約1時間5分 | なし |
乗り換えなしで行けるのは嬉しいですが、通勤となったらちょっと遠い。
都内で勤めている友達も「最初はイケると思って通ってたけど、やっぱり茅ヶ崎からだと遠い…」と都内に住むことを選ぶ子が多いです。
遠いと思うかは人それぞれですが、「近くはない」ことは確かです。
結果、茅ヶ崎は住みやすい!
茅ヶ崎に20年以上住んでみて感じたいいところと問題点をいくつか上げました。
結果…茅ヶ崎は住みやすいです!
問題点も上げさせていただきましたが、正直そんなに気になることではありません。
生まれてからずっと茅ヶ崎で住んでいる私が証明です!どん!
ご飯も美味しい、人も暖かい、最高です!
私は人が多い都会が苦手なので、茅ヶ崎の「のんびりした雰囲気」が大好きです。
なので、都会の夜まで元気な雰囲気を求める人や5分で渋谷に行けるような所を望む人には向かないと思います。
のんびりぼーっと海を眺めるのが好きな人や、おしゃれなカフェや美味しいご飯が好きな人には自信を持って移住をオススメします!

まとめ
生まれも育ちも湘南・茅ヶ崎の私が、茅ヶ崎の住みやすさについてお話しさせていただきました。
移住を考えている人の参考になればと思います。
海の近くののんびりした雰囲気もありながら、イベントも多くて楽しい街なので、まずは一度遊びに来て下さい!