Search Console(サーチコンソール)は、
サイト改善・SEO対策に欠かせないツールです。
サイト立ち上げの際には必ず設定を済ませておきたいところですが、
設定の一番最初に出てくるのが2つのプロパティタイプ。
ドメイン?URLプレフィックス?
初心者の方はどちらがいいのかで悩まれると思います。
そこで今回は、
サーチコンソールのプロパティの選択から
それぞれでの設定手順までを詳しく解説していきます。
サーチコンソールのプロパティタイプはどっちがいいの?
サーチコンソールで新たにサイトを追加しようとすると、
プロパティタイプの選択を迫られます。

それぞれの3つの箇条書きを見ても、
違いが分からないという方も多いかと思います。
まずは2つの違い、
そして「結局どちらがいいのか」を解説していきます。
プロパティタイプ・ドメインとは
まず左側の「ドメインプロパティ」は、
2019年2月27日から導入されたGoogle推奨の新しい方式です。

画像のアイコン部分と下の文章を見ると分かりますが、
ドメインの階層が上の部分を登録して
サブドメインなど全ての下の階層に対応させるということです。
例えばブログのドメインが「 example.com 」の場合、
このブログについてサーチコンソールが対応できるURLは
以下の形がすべて含まれます。
・https://example.com
・https://www.example.com
・http://example.com
・http://www.example.com
●サブドメイン形式
・https://abc.example.com
・https://www.abc.example.com
・http://abc.example.com
・http://www.abc.example.com
●ディレクトリ形式
・https://example.com/abc
・https://www.example.com/abc
・http://example.com/abc
・http://www.example.com/abc
https、http、wwwあり・なし、
サブドメイン形式、ディレクトリ形式、
など対象のURLから派生する
すべてのURLをまとめて管理できます。
プロパティタイプ・URLプレフィックスとは
右側のURLの「URLプレフィックスプロパティ」は、
従来型の登録方法です。
先に解説した「ドメイン」とは違い、
URLを個別に管理していきます。
「http://」と「https://」も
別物として個別で扱います。
例えば複数の形を集計した場合は、
まず「https://ucdnote.com」でプロパティを登録して、
「www」付きの「https://www.ucdnote.com 」などを
必要に応じて追加していく、という感じです。
プロパティタイプは結局どっちがいいの?
「結局、プロパティタイプは
ドメインとURLプレフィックスプロパティのどっちがいいのか?」
という疑問ですが…
Googleが推奨しているのは
一括管理ができるドメインプロパティです。
ただ、個人的には
正直どっちでも問題ないかと思います。
ドメインを選択して登録をすれば、
一括管理の手間を省けるので便利です。
ただ、
ドメインプロパティは
Google Analyticsとの連携がうまくいきません。
(2019年7月現在)
ですので
アナリティクスと連携したい場合は
最初のドメインプロパティを設定してから
URLプレフィックスプロパティを追加する
という方法が一番スムーズかと思います。
先にドメインプロパティを設定しておくと、
URLプレフィックスプロパティは数秒で実装できます。
ですので、
ドメインプロパティ→URLプレフィックスプロパティ
の順番で設定を済ませておくとダブってしまいますが
後々の設定では便利になってくるかと思います。
プロパティタイプ・ドメインの初期設定方法
それでは早速、
プロパティ毎の設定方法を解説していきます。
まずはドメインプロパティから。
手順は以下の5ステップです。
- Search ConsoleでTXTレコードを取得
- エックスサーバーでDNSレコード設定
- Search Consoleに戻って確認
- Google XML Sitemapsでサイトマップ送信
- URLプレフィックスプロパティ追加(任意)
見慣れない言葉が並んでいますが、
手順自体は簡単なので心配はいりません。
プロパティタイプの選択
最初にプロパティタイプを選択します。

ドメイン側にサイトのドメイン部分を入力して「続行」をクリックします。
例)「https://ucdnote.com/」→「ucdnote.com」で入力
「https://」や最後に「/」などが入力されていると
「プロトコルとパスを削除してください」と表示されますので、
その場合は不要な部分を削除しましょう。
DNSレコードでのドメイン所有権の確認
ドメインの登録が進むと、
「DNSレコードでのドメイン所有権の確認」という画面が出てきます。

※この時点ではまだ確認ボタンは押さないでくださいね!
ここの②部分のTXTレコードをコピーします。
TXTレコードをエックスサーバーに貼り付けをしてからまたこの画面に戻ってきます。
確認ボタンは押さずに別画面でエックスサーバー を開いてください。
エックスサーバーでDNSレコードをTXTで追加
コピーしたコードをエックスサーバー側に貼り付けをしていきます。
まずエックスサーバーのサーバーパネルにログインして、
「DNSレコード設定」を選択します。

ドメイン選択画面に移ったに移ったら
該当のドメインの「選択する」をクリックします。

DNSレコード設定の画面では
先ほどコピーしたコードを貼り付けていきます。

- TXTを選択
- 先ほどコピーしたTXTレコードを貼りつける
ホスト名は空欄、優先度は0のままでOKです!
入力ができたら「確認画面へ進む」をクリック。

入力内容を確認をして「追加する」をクリック。

これでDNSレコードの追加は完了なので、
サーチコンソールの画面に戻りましょう。
サーチコンソールから所有権を確認
サーチコンソールは先ほどの
「DNSレコードでのドメイン所有権の確認」
の画面が開いたままになっているかと思います。
コードの貼り付けが終わりましたので、
「確認」をクリックしましょう。

正しく設定ができていれば、
「所有権を確認しました」という画面が表示されます。

ただ、きっと設定をした多くの方が
「所有権を確認できませんでした」の画面になっていると思います。

注意書きにもありますが、適用までには時間がかかる場合があります。
すぐに反映されない場合は1日ほど時間をおいてから再度「確認」をしましょう。
私の場合は認証に30分ほどかかりました。
認証が完了してからプロパティに移動すると、
このような画面が出てくるので「開始」をクリックしましょう。

以上で、ドメインプロパティでの登録は完了です。
Google XML Sitemapsでサイトマップを送信
サーチコンソールにサイトの登録ができたら、
サイトマップ送信も忘れずに行いましょう。
以下の記事で解説をしていますので、
手順通りに進めてみてください!

URLプレフィックスを追加する(任意)
先ほど解説した通り、
ドメインプロパティではGoogle Analyticsの設定ができません。
ですので、
URLプレフィックスプロパティで
再度ドメインを登録しておくと良いです。
設定は簡単です。
Search Consoleの管理画面の左上のプルダウンから、
「プロパティを追加」を選びましょう。

プロパティタイプが表示されますので、
URLプレフィックスの欄に
自分のサイトURLを入力していきます。

ここにはURLの全体を入力します。
ここでは「http://」と「https://」は別物として認識されます。
私の解説記事通りに進めていただいた方は
すでにSSL化も済んでいると思いますので
「https://〜〜」で入力して「続行」をクリックしましょう。

これで設定は完了です!簡単!
これでドメインプロパティとURLプレフィックスが設定されましたので、
- ドメインプロパティ:ドメイン全体の確認
- URLプレフィックス:URLのみの確認&Google Analytics等の設定
と用途を使い分けると良いでしょう。
プロパティタイプ・URLプレフィックスの初期設定方法
続いては、URLプレフィックスプロパティの初期設定方法です。
ここでは、
ドメインプロパティを設定していない状態で
URLプレフィックスプロパティを追加して
設定する方法を解説させていただきます。
手順は3ステップです。
- Search ConsoleでHTMLタグを取得
- WordPressに貼り付け
- Search Consoleに戻って確認
基本的にはドメインプロパティと同じような流れですが、
エックスサーバーを開かずにWordPressとのやりとりなので
比較的簡単に感じるかと思います。
プロパティタイプの選択
まずはプロパティタイプを選択します。
URLプレフィックスの欄に
自分のサイトURLを入力していきます。

ここにはURLの全体を入力します。
ここでは「http://」と「https://」は別物として認識されます。
私の解説記事通りに進めていただいた方は
すでにSSL化も済んでいると思いますので
「https://〜〜」で入力して「続行」をクリックしましょう。
HTMLタグを取得
プロパティが追加されると、所有権の確認画面に移ります。
おすすめの確認方法が出てくるので、
右上の記号をクリックしてメニューを閉じましょう。

すると、その他の確認方法が見れるようになります。
一番上の「HTMLタグ」をクリックして開いてください。

HTMLタグの項目が開くと、メタタグが表示されます。
※この時点ではまだ確認ボタンは押さないでくださいね!

このタグをコピーして、WordPress内に貼り付けていきます。
コピーをする場所はテーマによって違います。
- JINやSANGOや賢威:タグを全てコピー
- All in One SEOを使う場合:””の中だけをコピー
②の場合はコピーをするのはタグの一部分です。
<meta name=”google-site-verification”content=”〇〇”/>
「content=」の後ろにある
クォーテーションマーク(””←この記号)の内側の部分のみをコピーしましょう。

※この時点ではまだ確認ボタンは押さないでくださいね!
HTMLタグをAll in One SEOに貼り付け
コピーが出来たら別の画面でWordPressを開いてください。
タグの貼り付け箇所はコピー同様テーマによって違います。
- JINやSANGOや賢威:head内に貼り付け
- All in One SEOを使う場合:All in One SEO内に貼り付け
①はテーマごとに少しずつ場所が違うので、
お手数ですが適宜調べてみてください。
(「JIN Search Console」などテーマ名を入れて調べてみよう!)
ここでは②の方法を解説していきます。
WordPressにログインし、
ダッシュボード>All in One SEOをクリックします。

スクロールして「ウェブマスター認証」まで移動してください。
この「Google Search Console」の欄に、
先ほどコピーしたHTMLタグの一部分をペーストしてください。

入力ができたら「設定を更新」をクリックするのを忘れずに!

所有権の確認を完了
HTMLのタグ貼り付けが出来たら、
Search Consoleの画面に戻り「確認」をクリックします。

「所有権を確認しました」の画面が出たら紐付け設定は完了です!
「完了」をクリックして次の設定へ移ります。

Google XML Sitemapsでサイトマップを送信
サーチコンソールにサイトの登録ができたら、
サイトマップ送信も忘れずに行いましょう。
以下の記事で解説をしていますので、
手順通りに進めてみてください!

サーチコンソールのプロパティタイプまとめ
サーチコンソールの2つのプロパティタイプは、
個人の使いやすい方で決めていただければと思います。
Googleが推奨しているドメインプロパティは
Google Analyticsとの連携ができないので、
個人的にはURLプレフィックスを推奨しています。
ただ、ドメインプロパティで登録をしておくと
URLプレフィックス登録もすぐにできますから
両方備えておくというのがベストかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
海が近くにある大好きな街で、好きな時に起きて、好きなだけ働いて、好きな人とだけ過ごす...こんな自由な生活をしています。
今でこそストレスフリーな生活を送っている私ですが、つい最近までは普通の銀行員で家と職場を往復するだけの平凡な毎日を過ごしていました。
やりたいことはもちろん、これといって得意なことも、夢中で打ち込めるものもありませんでした。
では、私はどうやってここまでたどり着いたのか...興味がある方はよかったら私のプロフィールをご覧ください。
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