2020年の暮れ頃から、メルマガの読者さんやクライアントさんからGoogleアナリティクスに関する相談をよく受けます。
「GoogleアナリティクスのトラッキングIDが見当たらず、登録がうまくいかない!」
「トラッキングIDが”UA〜〜”じゃないもので表示される…」
などなど…
これは、2020年10月からGoogleアナリティクスの設定画面が変更されたことが原因です。
気をつけるポイントさえ押さえれば今までと同じように設定できますので、参考にしてみてください!
目次
アナリティクスのトラッキングIDが見当たらない?
アナリティクスの登録に手こずっている方の多くに見受けられるのが「トラッキングIDが見当たらない」という状態です。
プロパティ設定を開いてもこのような画面が表示されたり、
(テスト用画面なのでプロパティ名は適当です)
トラッキングIDが見つかったと思ったら「UA〜〜」ではなく「G〜〜」で始まるIDが表示されたり。
この状態は、初期設定でミスがあった可能性が高いです。
トラッキングIDが表示される形の設定になっていなかったということですね。
アナリティクスでトラッキングIDが表示されない原因は?
アナリティクスで正しく登録したつもりがトラッキングIDが表示されない…
その原因は、冒頭に触れた2020年10月の仕様変更にあります。
Googleアナリティクスは、2020年10月15日に「Googleアナリティクス4プロパティ」という新しい形式をリリースしました。
新しいプロパティでは、ウェブサイトとアプリのデータを組み合わせてデータ測定ができる「データストリーム」という考え方が追加されました。
(ウェブとアプリを統合して管理できる方法自体は2020年8月頃から追加されていました)
そのため、今まで通りの流れで設定を進めると「データストリーム」が適用される仕様となっています。
「UA〜〜」ではなく「G〜〜」から始まるIDが表示されたら、データストリームで登録されていると理解してください。
ただ、特にアプリのデータ測定を利用しない場合は、ウェブのみの測定をする登録(=トラッキングIDを取得する方法)をしていきましょう。
アナリティクスの登録がうまくいかない時の対処法
登録がうまくいっていない、データストリームで登録してしまった方は、プロパティ作成の画面のある箇所の設定が抜けています。
対処法は、
- 新しくプロパティを作成
- 間違えたプロパティを削除
です。
では、プロパティ作成の手順を1つずつ解説していきますね。
ウェブサイトのみのプロパティ作成方法
まずはアナリティクスの管理画面中央の「プロパティ」の上部の「+プロパティを作成」をクリックします。
続いて「プロパティの設定」です。
- プロパティ名(サイト名など。わかればなんでもOK)
- レポートのタイムゾーン
- 通過
を入力してください。
そして…
下部にある「詳細オプションを表示」をクリックしましょう!
※ここが抜けると、データストリームで登録されます
すると「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」という項目が表示されますので、右側のスライドスイッチをクリックして有効(青色)にしましょう。

ユニバーサルアナリティクスプロパティとは、従来のバージョンで使用されているウェブのみの測定機能です。
続いて、
- ウェブサイトのURL
- ユニバーサルアナリティクスのプロパティのみを作成するにチェック
を入力して「次へ」をクリックしてください。
次は「ビジネス情報」です。
- 業種(なんでもOK、後で変更もできます)
- ビジネスの規模
- 利用目的(なんでもOK)
を入力したら「作成」をクリックしてください。
これでプロパティ作成は完了です!
トラッキングIDやグローバルサイトタグが表示されますので、自分のサイトのテーマに適した方を導入していきましょう!

間違えて作ったプロパティ削除方法
先にデータストリームで作ったプロパティについては、削除しておきましょう。
管理画面の中央のプロパティの上部の「▼」をクリックして、削除したいプロパティを選択してください。
プロパティを選んだら「プロパティ設定」から「ゴミ箱に移動」をクリックしてください。
これでプロパティの削除は完了です。
プロパティとレポートデータは、ゴミ箱に移動して35日過ぎると完全に削除されます。
将来的にはデータストリームを使いこなせるように…!
今回はウェブの測定のみを取得する「ユニバーサルアナリティクスプロパティ」の作成方法を解説しました。
ただ、今後の方向性としてはアナリティクス側は「Googleアナリティクス4プロパティ」を推奨しています。
ユニバーサルアナリティクスプロパティの選択画面でも、こんな表記がありました。
ユニバーサル アナリティクス プロパティは、Google アナリティクスの従来のバージョンで使用されている、ウェブ測定の機能です。これからアナリティクスの利用を開始される新規のお客様には、ユニバーサル アナリティクス プロパティの使用は推奨されていません。また、このプロパティはアプリ測定には対応していません。このオプションは、ユニバーサル アナリティクス プロパティを作成する必要がある場合のみ、オンにしてください。
また、アナリティクスの公式サイトにはこんな表記があります。
ユニバーサル アナリティクスの機能やレポートの使用を前提としている場合は、同じサイトに対して Google アナリティクス 4 プロパティとユニバーサル アナリティクス プロパティを併用することをおすすめします。これにより、Google アナリティクス 4 プロパティの機能を体験しながら、いつでもユニバーサル アナリティクス プロパティに切り替えることが可能です。
(引用元:次世代の Google アナリティクスのご紹介)
同じサイトに対して「Googleアナリティクス4プロパティ」も併用することを推奨しているとのことです。
データストリームに少しずつ慣れていく必要があるということですね。
ユニバーサルアナリティクスのプロパティに慣れたら、Googleアナリティクス4プロパティも追加していきましょう!